全世界歴代興行収入トップ3に名を連ねる「アバター」シリーズの最新作『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』が12月19日に公開されることを記念し、1作目と2作目の劇場再上映が決定した。本再上映は、シリーズを通じて届けられてきた壮大な物語と圧巻の映像美を再び劇場で体感できる貴重な機会となる。
今回の再上映スケジュールは、『アバター』(2009年)が9月26日から、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(2022年)が10月3日から、それぞれ1週間限定で3Dスクリーンにて行われる。両作品に込められた深いテーマ性と、ナヴィ族の自然と調和した暮らし、そして人間と異文化の葛藤をより鮮明に感じられるだろう。
オリジナルの舞台は2154年の地球で、資源枯渇に瀕する人類が希望を託すのは、宇宙に浮かぶ神秘的な星パンドラ。しかし、その星を守るナヴィ族は人類の侵略に抵抗し、遺伝子操作で誕生した〈アバター〉を通じて彼らの世界に深く関わっていく。主人公ジェイク・サリーは戦地での負傷により人生の希望を失うも、ナヴィ族の女性ネイティリとの出会いが彼の運命を大きく変えていく。
シリーズ2作目の『ウェイ・オブ・ウォーター』は1作目の十数年後が舞台。平和を営むジェイク一家は、再び地球からの侵略者たちの脅威に直面し、海に住む新たな部族と手を取り合いながら消えゆく星と家族の未来を守ろうと奮闘する。特に、家族の絆と未知なる海洋文化の描写は多くの観客の心を掴んで離さなかった。
最新作『ファイヤー・アンド・アッシュ』は、その続編として、再び激しい敵対と試練に立ち向かうジェイク一家の姿を描く。火口域に住む“アッシュ族”と呼ばれる新たな部族との遭遇はシリーズ初のヴィランをもたらし、作品にさらなる緊張感と深みをもたらす。監督ジェームズ・キャメロンは“火”を怒りや暴力、“灰”を喪失や悲しみの象徴として物語に込めている。
ジェームズ・キャメロン監督は「限られた人々に試写を見てもらったところ、三部作の中で最も感情的で、最高傑作との評価を得た」と自信を示しており、今回の再上映と最新作の期待値を大いに高めている。映画ファンには見逃せないこの機会。劇場の大スクリーンで、家族の絆と壮大な宇宙の物語を再体験する絶好のチャンスだ。