数多くの才能を持つキーボーディスト兼音楽プロデューサー、武部聡志が、スタジオジブリ作品と深い繋がりを持つ音楽トリビュートアルバム『ジブリをうたう その2』を11月19日にリリースすることが明らかになった。この作品は、2年前に完成させた前作に続く第2弾であり、ジブリ音楽の魅力を新たな形で表現する試みとして注目を集めている。
今回参加するアーティストは、多彩なジャンルと世代を横断する全13組で構成されている。アイナ・ジ・エンド、大野雄大&花村想太(Da-iCE)、大原櫻子、小川彩&奥田いろは(乃木坂46)、Kalafina、岸田繁(くるり)&玉井詩織(ももいろクローバーZ)、GLIM SPANKY、にんじん(from ロクデナシ)、のん×SOIL&”PIMP"SESSIONS、葉加瀬太郎&武部聡志、Penthouse、森崎ウィン、薬師丸ひろ子(五十音順)と豪華な顔ぶれが揃う。
前作から継続参加の岸田繁と玉井詩織は、ペアでの参加曲を提供。昨年3月の『ジブリをうたう』コンサートでも共演しており、その息の合ったパフォーマンスが期待される。また、Kalafinaとしての再集結も本作の大きな話題だ。WakanaがKeikoやHikaruとともにグループとして参加し、1月の再結成から新たにどのような芸術的解釈で作品を彩るか注目される。
さらに、ピアニストの角野隼斗は、自身が所属するツインリードボーカルバンド「Penthouse」として初参加。前回のインストゥルメンタル中心の作品とは違い、今回はバンドとしての新たな魅力を示すことになる。
全アーティストはそれぞれ自由な解釈でジブリ楽曲をカバーし、新鮮な音楽体験をファンに届ける計画だ。収録楽曲の詳細は後日発表予定で、どのアーティストがどの作品を担当するのか、リスナーの期待も高まっている。
ジャケットイラストは、ジブリの宮崎吾朗が今回もオリジナルで描き下ろし。前作と対になる構図で描かれており、澄んだ青空と自然豊かな丘陵の中でアコーディオンピアノを奏でる少女が印象的に配置されている。この独特のビジュアルは、ジブリの世界観と音楽との美しい融合を象徴している。
また、ジブリ関連の専門ショップ限定で特別ジャケットの限定盤も販売決定。こちらには通常盤とは別の魅力的なイラストが施され、ジブリファン垂涎のコレクターズアイテムとなっている。予約はオンラインショップ「そらのうえ店」にて受け付け中だ。
武部聡志は本作について、「スタジオジブリの映画と同様に音楽も次世代に受け継がれてほしいという願いを込めたプロジェクト」と語る。愛情深いアーティストたちが新たな解釈でカバーした楽曲は、ジブリ映画の名シーンを思い起こさせ、聴く者の心に深く刻まれることだろう。
また、宮崎吾朗監督によるジャケットイラストが、まるで作品のキャラクターたちが歌い踊っているかのような魅力を添えていることにも触れ、「音楽と共に、お楽しみいただきたい」とコメント。近い将来には前回同様の『ジブリをうたう』コンサート開催も視野に入れていることを明かし、作品のさらなる広がりに期待を寄せている。
スタジオジブリの作品と音楽が世代と時代を超え、多くの人の心に永遠に残ることを願いながら、本アルバム『ジブリをうたう その2』は新たな感動の幕開けとなる。