俳優の竹野内豊、奥平大兼、田中麗奈が27日、都内で開催された映画『雪風 YUKIKAZE』の大ヒット御礼舞台あいさつに登壇した。戦争を体験した元駆逐艦乗組員の証言を受け、俳優たちは演者としての使命感を新たにした。
本作は太平洋戦争時に実在した一隻の駆逐艦「雪風」の知られざる史実を背景に、激動の時代を懸命に生きた人々の姿を壮大なスケールで描いている。戦後80年、昭和100年の節目である本年の終戦記念日8月15日から全国358館で公開が開始された。
今井さんは「迫力と偉大さに心を打たれた」と感想を述べる一方、苛烈な戦闘の体験を生々しい言葉で共有し、「もう二度とこのような戦争は起こしてはならない」と強く訴えた。その言葉を受け、竹野内は「当時の恐怖は体験者でなければ理解できない。絶対に繰り返してはならない」と決意を語った。
奥平は「戦争の恐ろしさと平和の尊さを伝える責任の重さを感じた。今後も戦争を題材にした作品に携わる際には、この思いを引き継ぎたい」と述べている。また田中は「過去を次世代に伝える義務を強く実感した。今井さんの苦しみと覚悟に深く感謝している」と心情を語った。