先場所の14日目に右膝を負傷し、一時は休場を余儀なくされた大関・琴桜が9月6日、福岡市東区にある佐渡ケ嶽部屋で稽古を再開した。その姿は決して無理をしている様子ではなく、着実に回復を遂げている様子がうかがえる。特に、9月9日に開幕する九州場所(福岡国際センター)での復帰をめぐり、多くの関係者やファンの注目が集まっている。

琴桜の師匠であり父親でもある佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)は「再生医療の効果が顕著に現れており、九州場所には充分間に合う見込みである」と明言した。一方、琴桜本人も休場は全く考慮していないことを強調している。再開日当日の稽古は、相撲の技術練習よりも基礎体力の強化とぶつかり稽古に専念。左膝の古傷にサポーターを着けながらも、腰の動きには軽快さが感じられ、順調な回復ぶりが伺えた。
本人は回復状態について、「稽古場では通常通りの体調を維持しているものの、本場所特有の緊張感はまた別物だ。最大限の準備を整えて臨みたい」と慎重ながらも前向きに語った。佐渡ケ嶽親方によると、負傷前日の9月5日まで相撲の稽古を積極的に行っていたことも、早期回復につながった要因の一つである。
出場可否についてサプライズを避け、琴桜は「ご想像にお任せします」と慎重に口を閉ざしたが、「医療スタッフをはじめ、多くの人々の支えに感謝している」と感謝の念を述べた。多方面のサポートを得て、逆境を乗り越え土俵へ戻る決意は固い。
九州場所の開幕が刻一刻と迫るなか、琴桜の復帰は大相撲界に新たな風を吹き込むことは間違いなく、多くのファンや関係者がその一戦に期待の眼差しを注いでいる。